35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
二人の関係
木下先生に平謝りをした後、ほぼ定時にクリニックを出てマンションに戻り、いつものようにコンシェルジュの男性に頭を下げると男性は私の顔を見て明らかにホッとした表情をした。
昨夜、ここに私の在宅の有無を貴くんが問い合わせたのだろうことがすぐにピンときた。
ご迷惑をお掛けしましたとこちらにも謝罪して部屋に向かう。
昨夜はクリニックの木下先生のところだけじゃなく『Moderato』のアツシさんのところにも私が行っていないか貴くんから電話があったらしい。
私が自分の意地で昨夜たった一通のメールをしなかったことから周囲にかなりの迷惑をかけてしまったことに罪悪感が募る。
須川さんからの連絡後に貴くんは私と連絡が取れないと言って仕事の合間に何度も電話を掛けていたらしい。仕事中は木田川さんはじめ事務所スタッフさんたちに代わりに電話をかけるよう頼んで。
周囲に相当迷惑をかけてしまった。
大きな罪悪感は決して貴くんに対してじゃない。
大きくため息をついてスマホを手に取り貴くんにメールを送信する。
『マンションに戻りました』
昼休みにメールして以降も彼から着信、メールが入っていたけれど読む気にもなれず開いていないし電話にも出ていない。
彼には私の気持ちがわからないんだろうか。
スマホをポイと寝室のベッドの上に放り投げた。
昨夜、ここに私の在宅の有無を貴くんが問い合わせたのだろうことがすぐにピンときた。
ご迷惑をお掛けしましたとこちらにも謝罪して部屋に向かう。
昨夜はクリニックの木下先生のところだけじゃなく『Moderato』のアツシさんのところにも私が行っていないか貴くんから電話があったらしい。
私が自分の意地で昨夜たった一通のメールをしなかったことから周囲にかなりの迷惑をかけてしまったことに罪悪感が募る。
須川さんからの連絡後に貴くんは私と連絡が取れないと言って仕事の合間に何度も電話を掛けていたらしい。仕事中は木田川さんはじめ事務所スタッフさんたちに代わりに電話をかけるよう頼んで。
周囲に相当迷惑をかけてしまった。
大きな罪悪感は決して貴くんに対してじゃない。
大きくため息をついてスマホを手に取り貴くんにメールを送信する。
『マンションに戻りました』
昼休みにメールして以降も彼から着信、メールが入っていたけれど読む気にもなれず開いていないし電話にも出ていない。
彼には私の気持ちがわからないんだろうか。
スマホをポイと寝室のベッドの上に放り投げた。