35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
*
「捨てネコ?」
俺の声に離れたところでエナジードリンクを飲んでいるユウキが振り返ったのが視界の端に見えた。
音楽番組出演の待ち時間。
リハも終わり楽屋に戻ってスマホを確認したら2時間前に果菜から写真入りのメールが届いていた。
『ネコ拾っちゃったの。まだ仔猫でゼイゼイしてて、気管支炎かも。今から動物病院に行ってくるけど貰い手がつかなかったらウチで飼ってもいい?』
それは片手に収まるほどの茶トラ猫。目ヤニで目が開いてないしぐったりしているようにも見える。
はあっ・・・ネコ拾ったかーーー。
果菜が病気の仔猫を見つけてほっとけるはずがない。なんで果菜の目の届くところに落ちてるんだよ、全く。
「そう。まだ仔猫らしい。誰か飼えるヤツいないかな」
ため息をつきながらソファーでくつろいでいるヒロトに声をかけた。
「琴美に頼んで知り合いに聞いてもらうか?」
「頼むよ」
「インコの次はネコか」
「インコの前は迷い犬だったよ。テーマパークに行けば迷子がわかりやすく泣いてたり果菜の足にしがみついてきたり。一体どうなってんだ」
「捨てネコ?」
俺の声に離れたところでエナジードリンクを飲んでいるユウキが振り返ったのが視界の端に見えた。
音楽番組出演の待ち時間。
リハも終わり楽屋に戻ってスマホを確認したら2時間前に果菜から写真入りのメールが届いていた。
『ネコ拾っちゃったの。まだ仔猫でゼイゼイしてて、気管支炎かも。今から動物病院に行ってくるけど貰い手がつかなかったらウチで飼ってもいい?』
それは片手に収まるほどの茶トラ猫。目ヤニで目が開いてないしぐったりしているようにも見える。
はあっ・・・ネコ拾ったかーーー。
果菜が病気の仔猫を見つけてほっとけるはずがない。なんで果菜の目の届くところに落ちてるんだよ、全く。
「そう。まだ仔猫らしい。誰か飼えるヤツいないかな」
ため息をつきながらソファーでくつろいでいるヒロトに声をかけた。
「琴美に頼んで知り合いに聞いてもらうか?」
「頼むよ」
「インコの次はネコか」
「インコの前は迷い犬だったよ。テーマパークに行けば迷子がわかりやすく泣いてたり果菜の足にしがみついてきたり。一体どうなってんだ」