35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
「果菜ちゃんから見たらタカトもデカい犬だったりして」
「なハズねーだろうが」
ユウキを軽く殴るフリしてからかい合う。

多分、ユウキは果菜に対して特別な想いを持っている。それは恋愛感情なのか妹みたいに思うようなものなのかはわからない。
ユウキは果菜や俺の間を裂くようなマネはしないはずだが、そんなことにならないように俺は果菜との絆を深くするのみだ。

「俺も嫁さん探そうかな」
ユウキのひと言に反応してしまう。
ぜひそうしてくれ。

「目が大きくて、明るくてちょっと天然で可愛くて。歌が上手くて看病ができる子」
いや、それまんま果菜だろ。

「うわあ」
ヒロトは面白がり
「略奪狙うんですか。俺と同じでヤバいですね」
青山は顔をしかめた。

ニヤつくユウキに軽く反撃をしておかなければ。
「うちのヨメはそれにプラスして甘えたで泣き虫。料理上手、おまけに俺の指の固くなったとこが好きで無意識に寝ながら握ってきたり、キスしたりとにかく俺だけに見せる顔が可愛い。
まあそんな自分だけの女がお前にも見つかるといいな」

ふふんっと自慢してやると青山は嫌そうな顔をしてユウキは呆れたように「おい」と声を上げる。

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