35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
「ごめん、そうだった。結婚式の話だっけ?」
「そうだよ。スピーチして欲しいって前に頼んだでしょ?」
「うん、忘れてないよ。上手に話す自信はないけど、何?あんまり恥ずかしいエピソードを話すなとか?」
けらけらと笑った。私と美和の高校時代の失敗談とか山ほどあるんだけど。
「そうじゃなくてさ」
何でもずかずかとモノをいう美和が珍しく言いよどむ。
「何?」
「えっと、あのさ。・・・スピーチはいいから歌ってくれない?」
は?「誰が何を?」
「果菜が、歌を」
えええ、「む、ムリ。ムリ、ムリ」ぶんぶんと顔と手を振る。
「ムリ、絶対無理。ごめんホント、ムリ」
「・・・だよねぇ」
美和ははあっとため息をついて苦笑した。
「昔から仲間内のカラオケだってついては来るけど嫌がって一人じゃ歌わなかったもんね。うん、その返事はわかってたよ」
「・・・ごめん」
「いいよ。無理にとは言わないから。私も噂の月の姫の歌声に興味があったから。でも、私の披露宴で歌わなくていいから一度、二人カラオケにでも行って聞かせてね」
「うん・・・」
「さ、もう少し飲もう」
申し訳ない。でも、本当にムリだ。
「そうだよ。スピーチして欲しいって前に頼んだでしょ?」
「うん、忘れてないよ。上手に話す自信はないけど、何?あんまり恥ずかしいエピソードを話すなとか?」
けらけらと笑った。私と美和の高校時代の失敗談とか山ほどあるんだけど。
「そうじゃなくてさ」
何でもずかずかとモノをいう美和が珍しく言いよどむ。
「何?」
「えっと、あのさ。・・・スピーチはいいから歌ってくれない?」
は?「誰が何を?」
「果菜が、歌を」
えええ、「む、ムリ。ムリ、ムリ」ぶんぶんと顔と手を振る。
「ムリ、絶対無理。ごめんホント、ムリ」
「・・・だよねぇ」
美和ははあっとため息をついて苦笑した。
「昔から仲間内のカラオケだってついては来るけど嫌がって一人じゃ歌わなかったもんね。うん、その返事はわかってたよ」
「・・・ごめん」
「いいよ。無理にとは言わないから。私も噂の月の姫の歌声に興味があったから。でも、私の披露宴で歌わなくていいから一度、二人カラオケにでも行って聞かせてね」
「うん・・・」
「さ、もう少し飲もう」
申し訳ない。でも、本当にムリだ。