35階から落ちてきた恋 after story ～you are mine～

「会社だと仕事のできる男で、ちょっと貫禄があって。でも、私といるときは拗ねたりするなんて私が彼の特別な相手だからってことでしょ？だから、拗ねてもらうとちょっと嬉しいんだ」

「ふうん。少しだけ理解できる・・・かな。進藤さんは俺様だから拗ねるとかよくわかんないけど」

「私もまだ一度しか見たことないからプライベートのタカトがどんな人かよくわからないけどさ、テレビで見た印象と果菜といる普段は違うの？」

「テレビで見るタカトってクールで無口ってこと？それとも不愛想ってこと？」

「テレビじゃあんま笑ってないよね。バラエティー番組に出てるわけじゃないから笑うこともないかもしれないけど。ラジオじゃ声だけで笑ってる顔は見えないし。ライブじゃ笑顔もあるっていうけど、ライブに行った人しか見てないだろうし。とにかく一般人にしたら普段のタカトって謎だと思うよ」

「そっか。私はテレビをあんまり見ない人だったから画面で見るタカトのイメージってのがあんまりなくて。クールな人だとは思っていたけど」

「先月二人で飲みに行ったときに帰りにタカトが果菜を迎えに来てくれたじゃない。あの時に私はやっぱりテレビとは印象が違うなと思ったけどね」

「そりゃ、多少は違うとは思うけど。プライベートだし。でも、出会った時から進藤さんってあんな感じだけど」