35階から落ちてきた恋 after story　～you are mine～
「違うと思う。私が弱いからターゲットになるんだよ。もっと自信を持って堂々としてたら彼女たちだってそんな事言ってこないよ」

ふぅん。
やっぱり果菜に下らないことを吹き込んだのは女か。
おそらくはユウキの誕生日パーティーに来ていて、尚且つ俺のことを「タカト」と呼ぶ女たちの誰かかもしくは近くにいる女たちってとこか。

「彼女たち」ね。

果菜は今の発言で俺が何かに気がついたことをわかっていない。

嫌がらせをする女たちに心当たりがある。
そいつらとそんな関係を持ったことはないが、度々誘われることがあった。


さて、いろいろやらなくてはいけない。
俺は今の人生果菜が１番大切で、果菜の悲しむ顔は見たくない。

「果菜は少しも悪くないし、果菜の気持ちはわかった。でも、俺たち結婚するんだよな。果菜も進藤さんになって。で、子どもができても俺のこと進藤さんって呼ぶつもり？」

「そっか。おかしいよね。うん、やっぱり呼び方変える」
顔を上げて小難しい顔をしてこくこくと頷いている。

「呼び方はゆっくり考えてくれればいいから」

もう一度抱き寄せて優しくキスをした。
果菜を抱きしめながら俺の頭をフル回転で働かせる。

連絡しないといけないところが何ヵ所かある。
俺は果菜を守ると決めたのだから。


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