35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
「上夕木さん、上夕木さん?大丈夫ですか?」
彼女の声にハッとする。
そうだ、何か質問されていたんだっけ。
「すみません。ぼんやりしていて」
「いいえ、こちらこそ。体調が悪い時に質問ばかりして。もう少し休んでいかれますか?」
「え?あ、いえ。そういえば、いま何時ですか?」
「夜11時を過ぎたところですよ」
「え?」
11時?
メンバーと別れて車を下ろしてもらったのが夜7時前だったはず。
それから4時間も経っている。そんなに眠っていたのか。
「すみません。ここ、入院設備がないってことは夜は閉めているんですよね?俺のために開けてもらっていて皆さん帰れなかったってことですよね?」
「それは気にしなくて大丈夫ですよ。ちょうどね、やらなきゃいけないことがあって残業してましたから」
彼女はにこりと笑った。
慌てて周りを見渡すと、学校の保健室を思わせるような部屋にいて他に人の気配はない。
注射などを準備するのに使われているであろうテーブルの上にはノートパソコンと専門誌や何かのレジュメが無造作に置かれていた。
どうやら他に患者はいない。
何かの事務仕事をしていたようだが・・・もう深夜帯だ。俺の目覚めを待っていたとしか考えられない。
彼女の声にハッとする。
そうだ、何か質問されていたんだっけ。
「すみません。ぼんやりしていて」
「いいえ、こちらこそ。体調が悪い時に質問ばかりして。もう少し休んでいかれますか?」
「え?あ、いえ。そういえば、いま何時ですか?」
「夜11時を過ぎたところですよ」
「え?」
11時?
メンバーと別れて車を下ろしてもらったのが夜7時前だったはず。
それから4時間も経っている。そんなに眠っていたのか。
「すみません。ここ、入院設備がないってことは夜は閉めているんですよね?俺のために開けてもらっていて皆さん帰れなかったってことですよね?」
「それは気にしなくて大丈夫ですよ。ちょうどね、やらなきゃいけないことがあって残業してましたから」
彼女はにこりと笑った。
慌てて周りを見渡すと、学校の保健室を思わせるような部屋にいて他に人の気配はない。
注射などを準備するのに使われているであろうテーブルの上にはノートパソコンと専門誌や何かのレジュメが無造作に置かれていた。
どうやら他に患者はいない。
何かの事務仕事をしていたようだが・・・もう深夜帯だ。俺の目覚めを待っていたとしか考えられない。