35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
アフロディーテ誕生?
清美さん、貴くんに連れられてスタジオに入ると、30代後半くらいの背が高くて精悍な顔立ちのスーツ姿の男性とこれまたパンツスーツがばっちりと決まっているモデルさんかと思うほどの美女が駆け寄ってきた。
「この度は申し訳ありませんでした。全てうちの不手際です。LARGOの皆さんだけでなく清美社長にもとんでもないご迷惑をおかけしてしまいました」
きっちりと腰を深く追って頭を下げてくる二人。
よく見ると、スタジオ内のスタッフの顔は硬いし、みんな直立不動。石化してるのかと思うほど。
余りのピリピリしたスタジオの空気感に思わず後退りしそうになる私の背中をそっと貴くんが支えてくれる。
「こちらで手配したカメラマンでしたがクビにしました。あのモデル事務所も出禁を言い渡してあります。今、代わりのカメラマンとモデルを探しています。どうかもう少しだけ待っていただけませんか?」
「お願いします」
スーツ姿の男女はそろって頭を下げた。
「あら?カメラマンもクビなの?」
清美さんが驚いた声を出した。
「ああ、あのモデル事務所を使わないなら撮らないって言うからさっき帰ってもらったよ」
スタジオの奥のテーブルから聞いたことのある声がして、よく見ると声の主はユウキさんだ。隣には木田川さんもいる。
私がぺこりと頭を下げるとユウキさんは笑顔で手を上げ、木田川さんも笑顔で軽く頭を下げてくれた。
「この度は申し訳ありませんでした。全てうちの不手際です。LARGOの皆さんだけでなく清美社長にもとんでもないご迷惑をおかけしてしまいました」
きっちりと腰を深く追って頭を下げてくる二人。
よく見ると、スタジオ内のスタッフの顔は硬いし、みんな直立不動。石化してるのかと思うほど。
余りのピリピリしたスタジオの空気感に思わず後退りしそうになる私の背中をそっと貴くんが支えてくれる。
「こちらで手配したカメラマンでしたがクビにしました。あのモデル事務所も出禁を言い渡してあります。今、代わりのカメラマンとモデルを探しています。どうかもう少しだけ待っていただけませんか?」
「お願いします」
スーツ姿の男女はそろって頭を下げた。
「あら?カメラマンもクビなの?」
清美さんが驚いた声を出した。
「ああ、あのモデル事務所を使わないなら撮らないって言うからさっき帰ってもらったよ」
スタジオの奥のテーブルから聞いたことのある声がして、よく見ると声の主はユウキさんだ。隣には木田川さんもいる。
私がぺこりと頭を下げるとユウキさんは笑顔で手を上げ、木田川さんも笑顔で軽く頭を下げてくれた。