35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
ルナと王様と王子様
首から胸元がほぼレースで覆われた露出の少ないというか露出がほぼ何もないドレスでスタジオの戻ると案の定、すでに着替え終わっていたユウキさんがお腹を抱えて笑いだした。
涙目になって笑うユウキさんを見るのは初めてかも。
私の知っているユウキさんはタカトほどクールなキャラではないけれど、ヒロトさんのような陽気で軽いノリのキャラでもないから。
「果菜ちゃん、ナニそれ」
「はい、何か、もうね、ーーー私、何も言わなくてもイイですか?」
私も肩をすくめてユウキさんに返事をした。
「まあ、可愛いじゃない、果菜ちゃんの胸元が開いてるのが嫌だったんでしょ、この王様は」
「いえ、もうホントに私はノーコメントで」
隣でしっかりと私の腰を抱く王様をちらっと見上げると、私の視線に気が付いているはずなのに無視している。
最近このパターンがよくあるんだよね。
都合が悪い時の聞こえないフリ。
ここに来る時の清美さんの車の中でもそうだったし。
「撮影始めるね」
ニヤニヤ顔のユウキさんと笑いをこらえた広告代理店の須川さん。
軽く頷く貴くんの代わりに「はい。指示お願いします」と私が声を出した。
涙目になって笑うユウキさんを見るのは初めてかも。
私の知っているユウキさんはタカトほどクールなキャラではないけれど、ヒロトさんのような陽気で軽いノリのキャラでもないから。
「果菜ちゃん、ナニそれ」
「はい、何か、もうね、ーーー私、何も言わなくてもイイですか?」
私も肩をすくめてユウキさんに返事をした。
「まあ、可愛いじゃない、果菜ちゃんの胸元が開いてるのが嫌だったんでしょ、この王様は」
「いえ、もうホントに私はノーコメントで」
隣でしっかりと私の腰を抱く王様をちらっと見上げると、私の視線に気が付いているはずなのに無視している。
最近このパターンがよくあるんだよね。
都合が悪い時の聞こえないフリ。
ここに来る時の清美さんの車の中でもそうだったし。
「撮影始めるね」
ニヤニヤ顔のユウキさんと笑いをこらえた広告代理店の須川さん。
軽く頷く貴くんの代わりに「はい。指示お願いします」と私が声を出した。