35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
私、ずいぶん欲求不満だったみたい。こんな深くていやらしいキスを夢に見るなんて。
でも、気持ちがよくてキスに必死で付いていこうとする。

あれ?夢の中のキスでも息苦しくなるんだ?
貴くんの唇が少しだけ離れたタイミングではあはあと息を整える。

「姫の仰せのままに」

夢の中の貴くんの声が遠くで聞こえ、私の身体は相変わらずふわふわと雲間を漂い続けていて。
このままずっと溶けていたいーーーー。

「貴、愛してる」

夢の中でも私の意識は霞の中に消えて行った。

< 94 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop