35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~


「・・・果菜っ。おい、果菜。そろそろ起きる時間だぞ」

肩を揺すられ、雲間を漂っていた意識が徐々に地上に戻ってくる。

ん?朝?
あれ?朝?

「んー、今、何時?」
「6時半」

「あ、シャワー浴びなきゃ」起き上がろうとして隣にいる貴くんを見て固まる。

え、まさか。

あれって夢じゃなかったの?
私の背中に冷たいものがサーっと流れるような嫌な感覚が。

上半身裸の貴くんの胸や上腕にはいくつもの赤い痕が付いている。

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