35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~
不信感
早朝に目が覚めて寝室を出ると、リビングのソファーで貴くんが着替えもせず寝ていた。
「うわっ、お酒くさっ」
ブランケットをかけようと近付くと、お酒の匂いだけじゃなくて甘ったるい香水の匂いがする。
何これ。
彼のシャツには明らかに口紅が付いている。
朝帰り、お酒、香水、口紅ときて不安にならない女がこの世にいるだろうか。
「貴っ!貴ってば起きて!」
ソファーでぐったりと眠りについている恋人を揺り起こそうとするけれど、うーんと唸るだけで目を開ける気配がない。
「起きてよ!」
そして、彼のシャツの胸元を持って揺さぶった拍子に見てしまった。彼の胸にもべったりと口紅が付いているのを。
この間寝ぼけた私が付けてしまったキスマークはもうとっくに消えている。
内出血を起こしているキスマークではないものの、誰かと口紅が付くような何かがあったってこと。
信じられない。何これ。
昨夜、私が待っているマンションの部屋には帰ってこないでどこかの誰かと楽しく過ごしてきたってことなのか。
「うわっ、お酒くさっ」
ブランケットをかけようと近付くと、お酒の匂いだけじゃなくて甘ったるい香水の匂いがする。
何これ。
彼のシャツには明らかに口紅が付いている。
朝帰り、お酒、香水、口紅ときて不安にならない女がこの世にいるだろうか。
「貴っ!貴ってば起きて!」
ソファーでぐったりと眠りについている恋人を揺り起こそうとするけれど、うーんと唸るだけで目を開ける気配がない。
「起きてよ!」
そして、彼のシャツの胸元を持って揺さぶった拍子に見てしまった。彼の胸にもべったりと口紅が付いているのを。
この間寝ぼけた私が付けてしまったキスマークはもうとっくに消えている。
内出血を起こしているキスマークではないものの、誰かと口紅が付くような何かがあったってこと。
信じられない。何これ。
昨夜、私が待っているマンションの部屋には帰ってこないでどこかの誰かと楽しく過ごしてきたってことなのか。