未来を見るなら、君と一緒に
「あ、なんか言いづらいこと聞いちゃったね……」



俺の雰囲気を感じ取って、潤が申し訳なさそうな顔になる。



「いや、別にそういうんじゃないんだけどね」



暗い話題にしたくなくて、言いたくなかったのに。
潤に気まずい思いをさせて、何やってるんだろ。
これじゃあ、話しても話さなくても暗い雰囲気になってしまってるじゃねぇか。



「いいの、いいの!誰にだってあるんだから」



潤の言い方にひとつの違和感を覚える。

これは、あれだ。
元カノとかの話だと思ってる。



「あの、さ!そういう話じゃないから!」



気がついたら潤の腕を掴んでた。

潤にだけは絶対に誤解なんてされたくなくて。



「……え?」



突然の俺の行動に目を丸くしてる。



「元カノ、とか。好きだった人とか。そういう風にかんじたでしょ?」


「あー……ごめん、勝手に」


「違うんだ。そういう感じじゃないから」



こんなこと言ったって、潤は俺のことなんか気にしてなんかいないのに。

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