未来を見るなら、君と一緒に
潤といるとやっぱり楽しくて。
潤の笑顔を見ると嬉しくて。

3ヶ月前に潤と再会した時から見れば、本当に笑ってる表情をよく見せてくれるようになった。



『陽くんもベッドで寝ればいいのに』



俺の家に泊まっていくことが多くて、最初の頃にそういわれた。

でも、そんなことをしたら俺の理性が持つわけなんてないから。
だから、俺は絶対ソファーで寝ていた。

本当は潤を抱きしめて寝たいし、体を重ねたい。
でも、それはいまじゃないと思ってる。

不用意に手を出したくない。
潤のこと、本当に大事にしていきたいから。

傷ついた、潤の心を溶かすのは俺でありたい。

最近よく笑うようになった潤。
少しでも傷ついた心を溶かせているはずだと俺は思ってる。



「つまんねぇ」



潤がいない夜はこんなに静かで、こんなにもつまらないものなのかと、はぁっとため息をつく。



「会いたい」



さっきまで会っていたというのに。
俺は、こんなにも潤に少しでも会えないことが耐えられなくなっていたなんて。

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