未来を見るなら、君と一緒に
『元カレにストーカーされてたのよ』


「……え！？」



俺の脳裏に浮かぶのは賢晴さん。
そもそも賢晴さん以外に潤が付き合っていた人なんてわからない。



『毎日、仕事が終わるような時間から夜中まで潤ちゃんの部屋の窓の真下にいたのよ』


「……まじですか」



全然気が付かなかった。

潤は俺の家ばかりで自分の家に帰ることをあまりしたいと思ってるように見えなかったのはそのせいなのか。

それに、再会した日、仕事が終わってエントランスについたと同時に現れた賢晴さん。
よくよく考えたら潤が何から逃れようとしているのかは明白だった。



「俺が……俺のせいで」



また、俺のせいだ。
全ては俺が中途半端なところから始まってるんだ。

もしも、あんな中途半端なことをしていなければあそこに真凛が現れることもなかったんだろう。
だから、全ては俺が中途半端に真凛と付き合ったことに繋がってる。



『LINEにはなんて……？』


「助けて！賢晴って」


『賢晴？』


「あ、潤の元カレです」



やっぱり、潤は賢晴さんに連れていかれてしまったのだろうか。

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