未来を見るなら、君と一緒に
「俺が言えることではないんで詳しくは言えないですけどあいつの妹、ちょっと大学二年のころにいろいろあって。妹もいま大学四年なんす」
「妹ちゃんも……?」
陽くんが大学を休学していた理由はまだ聞いてない。
陽くん自身になにかあったんだとおもってた。
でも、陽くんではなく妹ちゃん?
「変な女に会いませんでした?この前」
「あ、野球のとき……」
あの様子のおかしかった女の子が脳裏に浮かぶ。
とても可愛くてオシャレな女の子だったのに、その表情は恐ろしかった。
「妹ちゃんに色々あったのはあの子のせいなんだ。で、あの子をああしてしまったのは陽は自分だと思ってて……」
「え?」
「妹ちゃんのことがあってから誰のことも傷つけたくないって陽は思ってて、今回潤さんのことも自分が送っていけなかったからってすげぇ責めてる」
「そんな……」
陽くんのせいなんかじゃないのに。
賢晴のせいだし、それを防げなかったあたしのせいだ。
陽くんはなにも悪くなんかない。
「妹ちゃんも……?」
陽くんが大学を休学していた理由はまだ聞いてない。
陽くん自身になにかあったんだとおもってた。
でも、陽くんではなく妹ちゃん?
「変な女に会いませんでした?この前」
「あ、野球のとき……」
あの様子のおかしかった女の子が脳裏に浮かぶ。
とても可愛くてオシャレな女の子だったのに、その表情は恐ろしかった。
「妹ちゃんに色々あったのはあの子のせいなんだ。で、あの子をああしてしまったのは陽は自分だと思ってて……」
「え?」
「妹ちゃんのことがあってから誰のことも傷つけたくないって陽は思ってて、今回潤さんのことも自分が送っていけなかったからってすげぇ責めてる」
「そんな……」
陽くんのせいなんかじゃないのに。
賢晴のせいだし、それを防げなかったあたしのせいだ。
陽くんはなにも悪くなんかない。