未来を見るなら、君と一緒に
パーティ会場にするのはいいけど、そこにあたしたちが必要な意味がわからなくて首をかしげる。



「潤と賢晴は少し会場の外に出よう!」



張り切ってる瑠美があたしの手をつかんでドアを開ける。



「……え?」



ますます意味がわからなくなる。
どうして、あたしたちだけ外に出る必要があるのだろうか。



「じゃあ、朔夜は賢晴をよろしくね。潤はこっちに来て?」


「え?うん……」



とりあえずあたしは瑠美の後について歩く。



「ねぇ、瑠美なんなの?これ」


「じゃーん!」



瑠美がずっと手に持っていた袋から白いものを取り出す。



「なに、これ?」


「ウエディングドレス」


「……はい?」



瑠美が出してきたものはたしかにウエディングドレスだ。
でも、そんなものこの場にそぐわない。



「びっくりした?」


「そりゃあ……」



意味がわからないけど、とにかくびっくりはしてる。



「サプライズの意味があったよ」


「うーんと、これは誰が着るの?」



もしかすると、あたしたちでその人の手助けでもするのだろうか。

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