未来を見るなら、君と一緒に

✱未来を見るなら、君と一緒に

「いやぁ、急展開だったよね」


「ほんとだよ。でも幸せそうでよかった」



俺と潤はいま結婚式場にきている。



「潤、陽。来てくれてありがとな」



さっきまでここで結婚式を挙げていたのは、まさかの賢晴さん。
そして、相手はまさかの瑠美さん。

潤と最後のデートをしたあと、誰とも付き合う気なんかなかったみたいの賢晴さんだけど、ある日偶然瑠美さんに再会したんだとか。



『こんな俺のことずっと見てくれるの瑠美くらいだから』



そう、賢晴さんが言っていた。

ふたりは、交際半年で瑠美さんのお腹に赤ちゃんが宿ったことからスピード結婚をしたってわけ。



「おめでとう。賢晴」


「おめでとうございます。瑠美さんは?」


「あぁ、ベビーシッターに預けてた子供迎えにいってる」



無事に赤ちゃんが生まれていまでは、瑠美さんはちゃんとママしてるらしい。



「潤、陽くん」



背後から聞こえる声に振り向けば、赤ちゃんを抱いて歩いてくる瑠美さんの姿。



「瑠美ー!おめでとう」



そんな瑠美さんの元に駆け寄って、抱いている赤ちゃんの頭を撫でている。

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