未来を見るなら、君と一緒に
「なんでそうなるの?あたしは陽くんの隣にいるんだよ?」
これは怒ってる顔だ。
口調は怒ってなんかない。
でも、身に纏う雰囲気で、いまどんな感情でいるのかは分かるくらいに一緒にいる。
「俺さ、ふと考えるんだ。何もなければ今日賢晴さんの隣にいたのは潤だったんだよなって」
「賢晴と瑠美の結婚式、一緒に行こうって誘ったのマズかった?」
潤の眉が下がる。
「違うんだ。ごめんな、俺がいつまでも気にしてて」
別に俺のせいで賢晴さんと潤が別れたわけでもない。
でも、どうしても2人の世界をずっと見てきた俺は、賢晴さんとのことが切っても切れない。
潤は過去を振り切って、俺を選んでくれたというのに。
本当に情けなくなる。
ほかのことには正直に生きていけるのに、潤のことになるの調子が狂う。
「あたしは陽くんでいいじゃないの。陽くんがよくて一緒にいるの」
いつからだろう。
潤がこうして自分の意見を素直に言ってくれるようになったのは。
「ごめんな。俺、潤のことになると本当に情けなくなる」
これが惚れた弱みとでもいうやつなのだろうか。
これは怒ってる顔だ。
口調は怒ってなんかない。
でも、身に纏う雰囲気で、いまどんな感情でいるのかは分かるくらいに一緒にいる。
「俺さ、ふと考えるんだ。何もなければ今日賢晴さんの隣にいたのは潤だったんだよなって」
「賢晴と瑠美の結婚式、一緒に行こうって誘ったのマズかった?」
潤の眉が下がる。
「違うんだ。ごめんな、俺がいつまでも気にしてて」
別に俺のせいで賢晴さんと潤が別れたわけでもない。
でも、どうしても2人の世界をずっと見てきた俺は、賢晴さんとのことが切っても切れない。
潤は過去を振り切って、俺を選んでくれたというのに。
本当に情けなくなる。
ほかのことには正直に生きていけるのに、潤のことになるの調子が狂う。
「あたしは陽くんでいいじゃないの。陽くんがよくて一緒にいるの」
いつからだろう。
潤がこうして自分の意見を素直に言ってくれるようになったのは。
「ごめんな。俺、潤のことになると本当に情けなくなる」
これが惚れた弱みとでもいうやつなのだろうか。