未来を見るなら、君と一緒に
オートロックになってから、部屋の前にくることはなくなったけど、ある日窓から賢晴があたしの部屋を見上げていることに気がいついた。

怖くなってすぐにカーテンを閉めたけど、確認で次の日の同じ時間に窓の下をみたらやっぱりそこに賢晴はいた。



『そっかぁ……それは怖いね』



あたしの話を静かに聞いてくれた瑠奈さんは、深くため息をつく。

こんなあたしのことを雇ってくれる会社なんてないだろう。
そう思った。



『ボディーガード、つけたらどうかな?』


「え……?」



瑠奈さんの言葉が予想外すぎて、あたしの聞き間違いかと思ってしまう。



『ボディーガード。うちで働いてくれる学生バイトの子、いま潤ちゃんが住んでいるアパートに住んでるんだよ』



さっきアパートの名前を言ったからだろう。
それに気づいたようだ。



「え……でも、こんな見ず知らずの女のボディーガードなんて迷惑じゃないですか……」


『そんなことないよ。一緒に働く仲間でしょ?その代わり潤ちゃんはその子に経験者としていろいろと教えてあげてよ』



瑠奈さんの心遣いに頬を涙が伝う。

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