未来を見るなら、君と一緒に
たしか、あたしたちが4年のとき陽くんは休学をしていたはず。
だから、1つ下だけどまだ学校に通っているんだ。



「そうですね!」


「陽くんは、いまは大学に……?」


「復学してますよ!去年から」


「そっか……」



どうして休学をしていたのかはわからないけど、突然来なくなって心配をしていたから安心した。

彼はまだこれからの未来がある。
それを少し羨ましく思えた。



「北田くん、潤ちゃんが今日から北田くんにボディーガード頼む子だよ」


「え?潤先輩だったんですか!?びっくり!」



陽くんが目を丸くする。



「そんなにびっくりする?」



陽くんのびっくりする様が可愛くて、ふっと笑ってしまう。



「あ!潤先輩笑った!」


「……え?」


「なんか、潤先輩……表情硬かったから気になったんですよ」



ニコッと笑う陽くんになんだか、ふっと体が軽くなった気がした。



「陽くん、なんかありがとう」


「え?俺なんかしました?」



キョトンとしてきる陽くんは放って、あたし瑠奈さんと更衣室に入った。

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