未来を見るなら、君と一緒に
「同じく介護士の野々宮 泰弘(ののみや やすひろ)です。ってわかりますよね?潤先輩」


「あ……ヤスくん」



彼もまた、大学の後輩だった。
もともとは陽くんと同じ学年で、普通に卒業したのだろうから今年の新社会人ということになるのだろう。



「このへん、医療系大学ひとつしかないから同年代だと知ってる人多くなるよねー。あ、あたし塚原聡子(つかはら さとこ)同じく介護士してます」



あたし達のやりとりを微笑ましそうに聞いてから、話し始めた女性は、少し年上というような感じだった。



「介護士はあと2人いるんだけど、夜勤の人と今日休みの人なんだ」



瑠奈さんが補足をして、次の人に目を向ける。



「管理者やってます、小野田幸人(おのだ ゆきと)です。困ったことがあったら聞いてね」



お父さんくらいの年代だろう男性が、優しく微笑む。




「介護計画とか作成してる、榎木塔子(えのきとうこ)です。計画でいろいろ一緒にやることがあると思うけどよろしくお願いね」



ベテランのような風格がある女性。

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