未来を見るなら、君と一緒に
じわじわとあたし達に向かって歩いてくる彼女。
その目には光は宿っていない気がした。
「……っ」
陽くんは、なぜかあたしの前に出る。
「真凛、落ち着け……」
「陽ちゃんはいつもそう……あたし以外の子をみる」
陽くんの言葉は聞こえていないのか、どんどん距離を詰めてくる。
さすがに、彼女の様子が普通ではないことにあたしも気づく。
「真凛、止まれって」
「ねぇ、陽ちゃんのことどう思ってるの?」
彼女の視線は陽くんではなく、後ろにいるあたしに向けられていた。
あまりにも鋭い視線を向けられて、血の気が引いていくのがわかる。
「真凛、落ち着いてくれ、頼むから」
彼女が迫ってくるたびに、陽くんも下がるから後ろにいるあたしも必然と下がる。
でも、もうこれ以上は後ろが壁で下がれない。
「真凛、帰ろう」
もう下がれないからか、陽くんが彼女の肩を掴む。
「陽ちゃん……あたしを見てくれた」
彼女の顔はいっそうと明るくなる。
「ごめん、潤……こいつ、こうなったら止まらないから連れて帰るな」
その目には光は宿っていない気がした。
「……っ」
陽くんは、なぜかあたしの前に出る。
「真凛、落ち着け……」
「陽ちゃんはいつもそう……あたし以外の子をみる」
陽くんの言葉は聞こえていないのか、どんどん距離を詰めてくる。
さすがに、彼女の様子が普通ではないことにあたしも気づく。
「真凛、止まれって」
「ねぇ、陽ちゃんのことどう思ってるの?」
彼女の視線は陽くんではなく、後ろにいるあたしに向けられていた。
あまりにも鋭い視線を向けられて、血の気が引いていくのがわかる。
「真凛、落ち着いてくれ、頼むから」
彼女が迫ってくるたびに、陽くんも下がるから後ろにいるあたしも必然と下がる。
でも、もうこれ以上は後ろが壁で下がれない。
「真凛、帰ろう」
もう下がれないからか、陽くんが彼女の肩を掴む。
「陽ちゃん……あたしを見てくれた」
彼女の顔はいっそうと明るくなる。
「ごめん、潤……こいつ、こうなったら止まらないから連れて帰るな」