未来を見るなら、君と一緒に
chapter.2
✱中途半端な自分のせい
「陽ー待ってよー!」
「お前が遅ぇーからだろー!」
「もう、お兄ちゃんなんだからもっと優しくしてよね!」
「バカ、年一緒だろーが」
俺には双子の妹、光(ひかる)がいる。
生まれたときから一緒だし、物心ついたときには光は隣にいて当たり前の存在だった。
おなじ小中高で過ごしてきた俺たち。
大学はお互いにやりたいことが違っていたので、初めて別々の学校に進んだ。
「ってか、俺ら別に一緒に行かなくてもいくね?」
周りから光と一緒にいるのを見られるのは恥ずかしい。
そうこの時の俺は思ってた。
大学生にもなって家族の誰かと……なんて、恥ずかしくて見られたくない。
この周辺にも同じ大学に進んだやつはいるから。
同じ小中高校のやつなら、わかってるけど違う学校から進学したやつは何言うかわかんねぇーからな。
「もう、家族なんだから!」
光はやたらと〝家族〟を強調してくる。
そんな妹だった。
そんな俺たちももう大学二年生だ。
「お前が遅ぇーからだろー!」
「もう、お兄ちゃんなんだからもっと優しくしてよね!」
「バカ、年一緒だろーが」
俺には双子の妹、光(ひかる)がいる。
生まれたときから一緒だし、物心ついたときには光は隣にいて当たり前の存在だった。
おなじ小中高で過ごしてきた俺たち。
大学はお互いにやりたいことが違っていたので、初めて別々の学校に進んだ。
「ってか、俺ら別に一緒に行かなくてもいくね?」
周りから光と一緒にいるのを見られるのは恥ずかしい。
そうこの時の俺は思ってた。
大学生にもなって家族の誰かと……なんて、恥ずかしくて見られたくない。
この周辺にも同じ大学に進んだやつはいるから。
同じ小中高校のやつなら、わかってるけど違う学校から進学したやつは何言うかわかんねぇーからな。
「もう、家族なんだから!」
光はやたらと〝家族〟を強調してくる。
そんな妹だった。
そんな俺たちももう大学二年生だ。