未来を見るなら、君と一緒に
2人と出会ったのは、入学して間もない頃。
全学年合同の授業があった時に、同じグループになったのがきっかけだった。
はじめから、2人は付き合ってたし、俺もそれはわかってるつもりだった。
でも、なぜだろうか。
いつからだろうか。
潤先輩が俺の気持ちを乱すような存在になったのは。
「じゃあ、陽くんまたね!」
「またな」
学年が違うふたりとの分かれ道。
「はい、また」
2人にペコッと頭を下げて、階段を上る。
ふと振り返ると、仲良さそうに手を繋いで歩いているふたり。
別に、その仲を壊そうだなんて思っていない。
ただ、彼女の横に自分が立つことを想像したら、幸せなんだろうなとは思う。
いつも、賢晴さんの隣でニコニコと笑う潤先輩には、俺からみると自分の意思なんてものはないように見える。
多分、あの時からだ。
賢晴さんが、友達と話していたのを偶然聞いたあの日。
『お前はいつも彼女と一緒で幸せだよな?俺も彼女欲しいなー』
みたいなことを教室移動のときに、賢晴さんが言われてるのを耳にした。
全学年合同の授業があった時に、同じグループになったのがきっかけだった。
はじめから、2人は付き合ってたし、俺もそれはわかってるつもりだった。
でも、なぜだろうか。
いつからだろうか。
潤先輩が俺の気持ちを乱すような存在になったのは。
「じゃあ、陽くんまたね!」
「またな」
学年が違うふたりとの分かれ道。
「はい、また」
2人にペコッと頭を下げて、階段を上る。
ふと振り返ると、仲良さそうに手を繋いで歩いているふたり。
別に、その仲を壊そうだなんて思っていない。
ただ、彼女の横に自分が立つことを想像したら、幸せなんだろうなとは思う。
いつも、賢晴さんの隣でニコニコと笑う潤先輩には、俺からみると自分の意思なんてものはないように見える。
多分、あの時からだ。
賢晴さんが、友達と話していたのを偶然聞いたあの日。
『お前はいつも彼女と一緒で幸せだよな?俺も彼女欲しいなー』
みたいなことを教室移動のときに、賢晴さんが言われてるのを耳にした。