未来を見るなら、君と一緒に
PTって仕事をしていた人なら同じ学校である可能性もちろんある。

ただ、以前からやっていたような感じだったから同級生ではなさそうだ。
同級生なら、今年からやっていることになるから。



「お前の心にずっといる人」


「……は?」



ヤスの言葉に脳裏に浮かぶのは一人しかいない。



「わかった?」


「それ、冗談で言ってんの?」


「ばーか、冗談なんかじゃねーよ」


「……っ」



考えてもいなかった。
潤先輩とまた会う日がくるだなんて。



「俺が、ボディガード……?」



賢晴さんとはどうなったんだろう。
いまも一緒ならば、俺がボディガードなんてする必要もないだろう。

あれだけ、潤先輩の意思なんて出せないように躾をして、捨てたとでもいうのだろうか。
賢晴さんが全てだった潤先輩が賢晴からはなれるとは思えない。

だって、そうやって賢晴さんがしつけてきたのだから。
潤先輩には自分の意思なんて持たせない。
そんな賢晴さんから潤先輩が自分から離れるなんてないだろう。

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