未来を見るなら、君と一緒に
「あ、いたいた。紹介するね、陽(はる)くん。年は潤ちゃんの一つ下だよ」



玄関からすぐの椅子に座っているとそんな声が聞こえてきて、潤先輩が来たんだと、ゴクリと喉がなる。



「あ、えっと……」



久しぶりにみた潤先輩は、どこか元気がなくて。
賢晴さんの意思で動いていたとはいえ、いつも元気だったから。
こんな潤先輩はみたことがなかった。



「潤先輩ですよね!?」



そんな潤先輩にそういえば、彼女は「あ……」っと俺の顔をみて声を漏らした。



「覚えてます?俺のこと」



どこか瞳が震えてる潤先輩のこと、不安を取り除いてあげてくて、立ち上がって潤先輩に少し近づく。

本当は潤先輩と話すだけで、目の前にいるだけで心臓のバクバクが止まらないのに。



「陽くん……」



潤先輩から出た俺の名前に妙に嬉しくなる。
久しぶりに聞いた、潤先輩の声で呼ばれる俺の名前。
それだけですごく嬉しくて、俺は本当に潤先輩が好きなんだと実感させられる。

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