未来を見るなら、君と一緒に
「久しぶりですね!潤先輩!」


「うん、陽くんとは2年ぶり……くらい?」


「そうですね!」



きちんと潤先輩が自分のことを覚えてくれていて、内心とても嬉しくなる。
そんな俺は見せれないから、常に冷静を保ってるけど。
そんなの潤先輩を好きになってからずっとそうだ。

話しかけられるだけで、嬉しくて。
そして、ドキドキして。
会えないあいだもやっぱりずっと好きで。

もう会えないと思っていた相手が今こうして目の前にいる奇跡。



「陽くんは、いま大学に……?」


「復学してますよ!去年から!」


「そっか……」



俺の言葉に安堵の表情を見せる潤先輩。

そんなに心配かけていたんだなという後悔と、そして俺のことを心配してくれていたという嬉しさと。
ふたつの感情が入り交じる。



「陽くん、潤ちゃんが今日から陽くんにボディーガード頼む子だよ」


「え?潤先輩だったんですか!?びっくり!」



知っていたけど〝聞いたとは言うな〟と釘をさされていたため、妙にわざとらしくなってしまう。

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