未来を見るなら、君と一緒に
「そんなにびっくりする?」



そんな俺をみて、可笑しそうに笑う潤先輩。



「あ!潤先輩笑った!」



やっと笑顔を見せてくれた潤先輩に思わず、本音が出る。



「……え?」


「なんか、潤先輩……表情硬かったから気になったんですよ」



やっと、本来の笑顔を見れて、凄く嬉しかったから。



「陽くん、なんかありがとう」


「え?俺なんかしました?」



何を感謝されているのかわからず、首を傾げるけどなにも答えずに潤先輩は瑠奈さんと更衣室に入っていった。



「どうよ、久しぶりの再会は」


「めっちゃやべぇ」



普通を装ってるけど、もうずっとドキドキしっぱなしだ。
だって、俺、学校以外で潤先輩と話したことなんてなかった。
話していたのもだいぶ前だ。

俺の色褪せない思い出のなかの潤先輩は、いつも笑顔で。
そんな潤先輩から笑顔が消えてた原因は気になるけど。
何かあったなら、俺が……。

俺が取り戻したい。

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