願いよ叶え



でもいくら探しても " 君 " が居るはずはなかった。



そりゃそうだ。



分かっていたつもりだった。

" 君 " が僕の前にもう現れないこと。

でも、無意識に " 君 " を探してしまう自分が居た。



我ながら往生際の悪さに嫌気がさした。



そんな僕の気持ちを写すかのように

黒い雲からは雨が降ってきた。


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