君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「勝手にやめてください」
小声で伝えたものの、彼は意に介せず話し続ける。
「来月の第一日曜日ですね。了解しました。私が送り届けます。よろしくお願いします」
彼はそこで電話を切ってしまった。
「悠馬さん?」
困惑して彼を問い詰めたが、彼は平然とした顔。
「堂々と行けばいい。元彼に幸せな姿を見せつけて、別れたことを後悔させてやれ」
「でも、婚約者って……」
婚約者がいると嘘までつくなんて。とても気が引ける。
「今すぐ婚約する?」
「はっ?」
「俺はそれでもいいよ。というか、むしろそうしたい」
なに言ってるの?
驚きすぎて、息が止まる。
「ちゃんとプロポーズしたいから、葉月がいいと思ったらサイン頂戴。うーん、どんなサインにする? わからなくても困るし」
顎に手をあて真剣に考え出した悠馬さんを見て、呆然とする。
「本気、ですか?」
「当然。傷ついている葉月にいい加減なことを言ったりしないよ。俺は最初からそのつもりだ」
彼は少し口角を上げ、私の頭をポンと叩く。
小声で伝えたものの、彼は意に介せず話し続ける。
「来月の第一日曜日ですね。了解しました。私が送り届けます。よろしくお願いします」
彼はそこで電話を切ってしまった。
「悠馬さん?」
困惑して彼を問い詰めたが、彼は平然とした顔。
「堂々と行けばいい。元彼に幸せな姿を見せつけて、別れたことを後悔させてやれ」
「でも、婚約者って……」
婚約者がいると嘘までつくなんて。とても気が引ける。
「今すぐ婚約する?」
「はっ?」
「俺はそれでもいいよ。というか、むしろそうしたい」
なに言ってるの?
驚きすぎて、息が止まる。
「ちゃんとプロポーズしたいから、葉月がいいと思ったらサイン頂戴。うーん、どんなサインにする? わからなくても困るし」
顎に手をあて真剣に考え出した悠馬さんを見て、呆然とする。
「本気、ですか?」
「当然。傷ついている葉月にいい加減なことを言ったりしないよ。俺は最初からそのつもりだ」
彼は少し口角を上げ、私の頭をポンと叩く。