君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「葉月さんと、結婚を前提にお付き合いさせていただいています。どうか認めていただければと。——はい。もちろんです。必ず幸せにします」


きっぱりとそう言い切った彼は、私に視線を合わせてにっこり微笑む。


「はい。ご挨拶には改めて伺います。今後とも、どうぞよろしくお願いします」


悠馬さんはスマホを耳にあてたまま会釈している。
そして電話は終わった。


「お母さんの声があんなに低いのかと、頭が真っ白になったよ」
「あははっ。挨拶と聞いて慌てて代わったのかも」


母の慌てっぷりが目に浮かぶ。


「葉月のこと頼むって。絶対に泣かせないでくれって」


お父さんがそんなことを?


「いいご両親だね」
「はい」
「誓うよ。全力で葉月を幸せにする」


彼はそう囁くと、私を引き寄せ熱い唇を重ねる。


「葉月」


彼は甘いため息を吐き出しながら、私の首筋に舌を這わせる。


「あっ、ちょっと……ベッドで」
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