君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
私と哲也の付き合いが長かったことを知っているので、結婚の報告に行ったときの喜びようといったら。
それがあっさりダメになったことで、ショックを受けているようだった。
その後は人生で最大の挫折を消化しきれないまま、それでももう私には仕事しかないと思い、必死に仕事にしがみついた。
そんなとき、仕事を終え家で勉強にいそしんでいると、インドに赴任した一ノ瀬さんから私の携帯に電話がかかってきた。
『北里、久しぶりだな』
「お久しぶりです。お元気ですか?」
『あぁ。ちょっと食べ物が合わなくて、腹壊してるけど』
そんな状態でも奮闘している一ノ瀬さんの姿が目に浮かぶ。
「それは心配です」
『ありがと。でも薬はたくさんあるから。売るほどね』
彼はクククと笑っている。
『打錠機、他のメーカーにも売り込んでるんだって?』
「はい。せっかくあのクオリティまで持っていけましたから、もったいないと思って。部品の変更で他社でも十分使えますよね、あの打錠機」
それがあっさりダメになったことで、ショックを受けているようだった。
その後は人生で最大の挫折を消化しきれないまま、それでももう私には仕事しかないと思い、必死に仕事にしがみついた。
そんなとき、仕事を終え家で勉強にいそしんでいると、インドに赴任した一ノ瀬さんから私の携帯に電話がかかってきた。
『北里、久しぶりだな』
「お久しぶりです。お元気ですか?」
『あぁ。ちょっと食べ物が合わなくて、腹壊してるけど』
そんな状態でも奮闘している一ノ瀬さんの姿が目に浮かぶ。
「それは心配です」
『ありがと。でも薬はたくさんあるから。売るほどね』
彼はクククと笑っている。
『打錠機、他のメーカーにも売り込んでるんだって?』
「はい。せっかくあのクオリティまで持っていけましたから、もったいないと思って。部品の変更で他社でも十分使えますよね、あの打錠機」