僕が君を好きになった理由

新しい生活。


あたしの名前。
中原 凪。

まだしっくりこない。


中学卒業と同時に両親が離婚した。

ずっと仲悪かったし。

『凪、ごめんね』
そう言って出てったのは母親の方だった。


婿養子だった父親についてくことになって苗字も変わって。
2つ隣の県に引っ越してきたのが1週間前。

ほんとは違う高校に入学予定だったけど
急遽南高に変更することになって
手続き色々遅れちゃって制服も間に合わなかった。


今日は入学式。周りは既にグループ出来ててなじめない。

制服は今日は入学式だからって学校が貸してくれたけど明日からはなんとか間に合った体操服。


あたし、ちゃんとここでやってけるのかな。


地元にいたら今頃、仲良しだった楓と一緒に
入学式だったはずなのに。

なんで、なんで。


色んな黒い感情が、自分の中で渦巻く。

-ピコンッ♪

メールだ。

[ 楓 : 凪、大丈夫?馴染めてる?]


…楓。だめだよ。あたし全然だめ。


-----帰りたい。
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