我ら鈴木青春部☆☆
「こっちや」

香奈が声のした方へ駆け出した。

「ちょ、待ってくださいよ」

置いてきぼりを喰らいそうになった慎一は慌てて後ろから追いかけた。

一番奥の部屋に辿り着いた二人は意を決して扉を開けた。

「うわー…。リアリティ追求しすぎやろ」

廊下と同じ木製のフローリングの床には血糊が飛び散っていて、女性が一人倒れていた。

「っていうかこの人、本物の人間ですよね?」
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