我ら鈴木青春部☆☆
険しい表情の慎一を見た達也は冬覇と尚美の肩を叩いた。

「じゃ。また明日」

「俺、達也の手とチューしてるー!!」

「俺も仕事戻ろ」

「バイバイ。香奈、慎一君」

嵐のように去っていくメンバーを二人はしばらく見つめていた。

「何かめっちゃ急やったな」

香奈は慎一の方を振り返った。

するとそこにはいつもと違い不機嫌オーラをまとった慎一が。

「どうしたん?」

「何でもないです」

冷たい返事に香奈は首を傾げた。

「あ、スタンプもらったから記念品に交換してもらおう」
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