我ら鈴木青春部☆☆
それから二人はイベントの受付まで戻った。

記念品と交換してもらい、香奈はほくほく顔。

一方、慎一の機嫌はまだ直らない。

香奈はそんな慎一に気を使ってしきりに話しかけた。

「今日は面白かったなあ」

しかしあまり効果はなく香奈自身も徐々に表情が曇りだした。

「…」

無言の時間が流れる。

時刻は五時半を回ったところ。

夕日が二人を照らした。

「最後にあれ乗らへん?」

香奈の指差す先にはいくつものゴンドラがゆっくり回っている。

慎一は香奈が歩く後ろをついて行った。
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