我ら鈴木青春部☆☆
香奈の曇りのない素敵な笑顔に慎一は安心感と同時に罪悪感を覚えた。

自分が香奈を見ている以上に香奈は自分を見ていた。

なのに自分はちょっと計画が上手くいかなかったからといって赤子のように拗ねたり。

自分は今日香奈のために動くと決めたのに結局何をした?

自己嫌悪に陥り俯いた慎一に香奈は当惑した。

そうこうしているうちにゴンドラはもうすぐ地上に到着する。

「何悩んでるんかは知らんけど…」

スタッフが鍵を開けたゴンドラから香奈が降りて振り返る。
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