我ら鈴木青春部☆☆
閉園の音楽が流れ始めた。

二人は退場ゲートへ向かう。

「ってかさ、振られたときそんなショックじゃなかったし」

「え…でもテニスのとき、凄い荒れてましたよね?」

慎一はボールを当てられていた二人を思い出した。

「ああ!あれは単に前日のプロレスでうちの好きな選手が負けたからイラついててん」

たったそれだけでとばっちりをうけた二人を慎一は哀れんだ。

「いやー、あれは面白かった!またやろうな」





夕日をバックに長くなった二人の影は右手と左手が繋がっていた。





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