我ら鈴木青春部☆☆
「現にこのクラスには佐藤も高橋もいるが、鈴木さんはいない!!」

それはただの偶然だろ、と達也は突っ込もうとしたがめんどくさいので止めた。

「だから、我々で鈴木さんを一位の座に戻そうではないか!」

「いや…仮に鈴木部にしたところで、俺らが鈴木になるわけじゃねえし。全国の鈴木の数は変わらねえし」

ショックを受けた顔をする冬覇。

「…達也は鈴木さんが二位で悲しくないのか!」

「別に。俺の人生にさほど鈴木という名字を重要視する必要ないから」
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