我ら鈴木青春部☆☆
慎一は自分でも分からなかった。

「あーもー!分かりました!!」

冬覇が躍起になって天井に向かって叫んだ。

「探せばいいじゃん!んで、この部に誘っちゃえば?」

誘う?

このぐうたら部に彼女を?

だが慎一の脳内は彼女がこの部活に入部し、そして二人の距離が縮まっていく…という妄想でいっぱいになっていた。

「あのー何か目がイッてません?」

冬覇が慎一の顔の前に手をかざした。
< 35 / 168 >

この作品をシェア

pagetop