我ら鈴木青春部☆☆
「普通に中庭行けばいいんじゃね?」

「警戒されたら困るじゃん」

「猫かよ」

二人はしばらく言い争っていたが、図書室の先生に怒られてやめた。

「あ…」

慎一がポツリと声を漏らした。

彼女だ。

思わず身を乗り出そうとした。

「どれどれ?」

達也と冬覇も下を見下ろした。

ショートカットの女子生徒が木に背中を預けて座っている。
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