我ら鈴木青春部☆☆
「…家が近所…」

「幼なじみってこと?」

慎一は少し心に黒いもやを感じた。

「幼なじみって言うほど馴染んでないから!」

一体二人の間に何があったというのか。

「とにかく!無理なものは無理!慎一…悪いけど諦めて。ってか諦めた方がいい」

「駄目だよ!諦めきれない!」

今まで黙っていた慎一が大声を上げた。

バッと上げた顔は涙が滲んでいるようだ。
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