我ら鈴木青春部☆☆
眼鏡越しに見える瞳は某チワワのよう。

「ちょっと」

シリアスな雰囲気の中、女の人の声がした。

今の大声が引き金となり、図書室の司書の人に三人はつまみ出されたのだった。

廊下で三人は再び話し合った。

さすがに涙を浮かばせる慎一の姿を見ればむげに却下するわけもいかず、冬覇はしぶしぶながら了承した。

「分かったよ…。まあどうせすぐに嫌になると思うけど」

冬覇の了解を得たところで三人はエンジェルがいるであろう中庭に足を運んだ。
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