我ら鈴木青春部☆☆
「よろしく」

挨拶をしてみたが、チラッとこっちに目を向けるだけ。

「冬覇…ちょっとこっちこい」

達也は冬覇の首根っこを掴んだ。

「俺はあいつが入るの嫌だからな!」

眼鏡くんに聞こえないよう、声のトーンを下げて言った。

「なんで?」

「なんでって……今の態度見ただろ?」

「いやー、案外照れ屋なだけかもよ」

「照れ屋なやつでも人が話してるときに参考書なんか読まんわ!!」
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