我ら鈴木青春部☆☆
ボールは顔の左側スレスレを通り抜けた。

「あーあ。アウトかあ」

しょんぼり肩を落とす冬覇。

一方達也の肩はわなわなと震えている。

「何すんだよ!」

「元野球部の力を見せてやろうと思って☆」

「余計なことすんな!」

テニスを始めて三十分も経っていないのに達也はすでに疲労を感じていた。

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