九月一日〜朝から晩まで~
「…俺も、質問していい?」
「どうしようかな!」
「なんでそんなおしゃべりなのに、
電話で話してくれねーの?」
「黙秘権。
今は楽しいから、特別」
「左様ですか。俺もタノシー」
「その、絶対思ってなさそうな言い方やめてよ。
直した方がいいよ!ほんと」
コインロッカーで、
そろそろ充電が切れるかもしれないスマホの存在を忘れる程度には、
楽しんでいるような気もする。
「…答えたんだから、教えて。
彼女いるでしょ?
可愛い?どんな人?」
「いなーい。
ここに連れてきてくれた人の話なら、
俺のひと回り年上。
綺麗な人だったよ」