九月一日〜朝から晩まで~
「…いいから。
…ふざけなくても…」
謎の責任を感じているらしき女子高生に、
通勤電車に飛び込んだ、
とは口が裂けても言えない。
大して面白くもない教師の仕事を投げ出せず、
真面目に悩んだ末だったことも。
せっかく同じ年に追いつき、
同じ場所に来ても。
あの人の見ていたものなんて、
不真面目な自分にはさっぱりわからず仕舞いだ。
ただやはり年は関係なかったのだと、
妙な安心感だけが残る。
「ドバドバー」
「あっ!ちょっと、
勝手に入れないでくれる!?」