九月一日〜朝から晩まで~


からかい半分の軽口に、
彼女は駐車場に向かう足を止めた。

ずいぶんと神妙な面持ちだ。

「…そうだよね。
言わなくてごめんなさい。
ありがとう」

突然晒してくる、未成年の武器。

その素直さが、
あの人を追い詰めた。

「変なもん、食った?」

「同じのだったでしょ!?」

本当に腹が立つ。









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