九月一日〜朝から晩まで~
「…ここから結構歩くけど、
登った方にローラー滑り台があったはず。
やる?」
「なんでそれ先に言わないの?
どうせ、洞窟でエロいことしようとか
考えてたんでしょ!」
「…ふざけんな…
冤罪被るくらいなら、
ほんとにヤってやる。
脱げ脱げ、今、脱げ!野外上等だ」
「やめてよ、変態!」
逃げれば追い、
追えば逃げる典型的なやつだ。
一応、全力で追いかけ、
追い抜いておく。
途中ようやく見つけた自動販売機で、
息を吹き返す。
チープな作りに怖さの増した巨大なローラー滑り台は、すでに二往復させられた。
貸し切り状態なのは良いが、
滑るのは一瞬。
登るのは、長い。